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2022年01月27日

童ハヲ詠メル

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ふた親の 諸手からみて 睦みこと ふたりみつむる ひややかなる眼

るい詠める

<読み>
ふたおやの もろてからみて むつみごと ふたりみつむる ひややかなる眼


<意味>
父母の両腕が絡んで仲良く語り合っている [その] 二人を凝視める ひややかな視線がある。

<解説>
TVドラマシリーズ『家政婦は見た! (The Biddy Watching You!)』 [19832008テレビ朝日系列『土曜ワイド劇場 (Saturday Night At The Mysteries) にて放映]ならぬ『子供達は見た! (The Children Watching You!)』。
親はいつまでも自身の子供は幼いと思っているが、実際は彼等の言動の詳細を冷静に観察しているのである。自身の幼年時代を顧みればすぐに理解出来る事なのだが、誰も彼も都合よくその事実を忘れてしまっているのである。
子供は絶対に子供扱いしてはいけない、対等もしくはそれ以上の存在と看做すべきなのである。さもないと、彼等の方から逆に足許をみられるのが落ちなのだ。
第3句「睦みこと」は、"睦み言"とも"睦み事"とも解する事が可能である。掛詞とまでは謂わないが、それに近いモノである [<意味>には反映されていない]。
第2句「諸手」、第3句「睦み」、第4句「みつむる」と、マ行の語句が何度も登場し、くぐもる様な響きをもつ歌となっている。それが、なんとなく初句「ふたおや」の行為、その実態を類推させる。

(この項:たい)

posted =oyo= : 17:21 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

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