2022年02月24日
在リシ日々ヲ詠メル
如月の 風はつめたし ぐわらん堂 戯るるひとはと ふう船のいろ
るい詠める
<読み>
きさらぎの かぜはつめたし がらんどう たわむるるひとはと ふうせんのいろ
<意味>
2月の風がつめたい伽藍堂で、[ここで] 戯れる人々は [どこへいってしまったのかと] 風船の色 [が問うている]。
<解説>
初句「如月」は、今の語句に変換すれば2月ではあるが、本来指し示す季節は春只中である。それを聴いても納得のいかない怪訝な顔が浮かぶが、日々の寒空の下でも、花粉飛散情報 (Pollen Dispersal Information) は流れ、その予報内容に怯えて仕舞えば嫌でも、春はすぐそこまでと謂う気持ちにもなるのではないだろうか。
この歌に描かれてあるのは、断片的な情景ばかりなので、解釈にはいくらか工夫もしくは想像が必要だろう。
そして、その結果浮かび上がるのは、この季節ならではの光景と謂うよりも、コロナ禍 (COVID-19 Pandemic) によるまん延防止等重点措置 (Currently Under A Quasi-State Of Emergency) の結果なのだろうと、考えが及ぶ。
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:35 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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