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2022年09月01日
映画ヲ詠メル
いまはむかし 戀ひするひとと あるいた夜 ものうる聲ゑの こだませしなか
るい詠める
<読み>
いまはむかし こいするひとと あるいたよ ものうるこえの こだませしなか
<意味>
今はもう昔の事になってしまったが、恋する人と歩いた夜 [の事である] 。ものを売る声がこだましているその中を。
<解説>
初句「いまはむかし」は、説話文学 (Setsuwa Literature) の冒頭にある常套句、説話集『今昔物語集 (Konjaku Monogatarishu : Anthology Of Tales From The Past))」 [作者不詳 11〜13世紀頃成立] がそう呼ばれる由来でもある。
下句に描かれている叙景は、夜見世、縁日の類いであろうか。
と、なると、初句「いまはむかし」が修飾しているのは、第2句「戀ひするひと」と共にあったその夜の事なのだろうか、それとも、夜見世、縁日で賑わっている状況を指しての事なのだろうか。
コロナ禍 (COVID-19 Pandemic) 云々で、祭と謂うモノがその鳴りを潜めてから、随分になる。復活の兆しは、囁かれているのだけれども。
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:25 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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