2022年12月29日
小説ヲ詠メル
たれそしる ふゆのご睡の まどろみに 虚くうに躍る そののちのおと
るい詠める
<読み>
だれぞしる ふゆのごすいの まどろみに こくうにおどる そののちのおと
<意味>
誰が知っているであろう、冬の午睡で微睡んでいる際の、虚空に踊った [あるものが] その後に立てるその音を。
<解説>
昨日は仕事納め、今日から冬休み、そんな業種が大半であろう。だから誰しもがのんびりとする。否、年越しの準備で大童なのだろうか。いずれにしても、普段とは異なる時計が動いている。第2句並びに第3句にあるのは、そんな叙景だ。
そして、その叙景に異を唱える様な事象(敢えてそう綴る)の勃発に言及しているのが第4句、しかし、初句並びに結句にある様に、大半の人物達はそれに無関心なのである。
では、結句にある「おと」とは何か。それはある意味で、この時季ならではのモノとも謂えてしまえる。
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:24 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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