2023年03月09日
曙ニ詠メル
ひとつ家の 枕かへして もてあそぶ あもね子もまた うまれ逝くもの
るい詠める
<読み>
ひとつやの まくらかえして もてあそぶ あもねこもまた うまれゆくもの
<意味>
(あなたと)おなじ家で枕をひっくり返して弄ぶ(言葉は)わたしも猫とおなじく、生まれて死んでいく者である。
<解説>
わかった様でわからない。
第2句「枕かへして」は似た様な語句に妖怪 (Yokai) の反枕 (Makuragaeshi : Pillow Flipper) がいるが、そうではなく、実際に作者もしくはそこにいるある人物の行為であろう。
それを受ければ第3句「もてあそぶ」は、その枕の事の様であろうが、それだけでは下句と単純に接続してくれない。なので、<意味>での様な解釈をしてみた。
第4句「ねこ」は当然に猫 (Cat) であろうかと思うが、寝子とも読める。無理矢理に、そこに眠っている子と謂う意味にもなる。そして、それはそこで睡っているであろう児童、幼児とも思えるし、そこに横臥している相対する人物とも読める。
そして、結句「うまれ」は"生まれ"と"倦まれ"の掛詞と理解出来ないでもない。
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:23 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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