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2023年03月16日

小説ヲ詠メル

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とばりをり うづくまりしは 街のそこ みくだすひとの あさましをぞしる

るい詠める

<読み>
とばりおり うずくまりしは まちのそこ みくだすひとの あさましをぞしる

<意味>
[夜の] とばりが降り、うずくまった街のその場所で、[わたしを] みくだす人の見苦しさをしる。

<解説>
初句「とばり」は "夜の帷"、すなわち夜間の訪れと<意味>では解したが、その語句本来の意味である" 緞帳" と解してもこの場合、成立しそうではある。例えば、人生と謂う劇場の終了、もしくは、ひととしての営みが終了して、本来の自己へと回帰した、そんな理解だ。
同様に第3句「まちのそこ」は ""街の其処" であると同時に "街の底"、すなわち都市生活の底辺、と謂う解釈も成立するだろう。掛詞と看做しても良いのかもしれない。
結句「あさまし」には幾つかの意味があり、そのうちで妥当と思われるモノを採択した。他の解釈の可能性がない訳ではない。

(この項:たい)

posted =oyo= : 17:25 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

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