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2023年04月06日
花冷ヱニ詠メル
は桜の 丘のむかふに うす陽さす そこにあがつて なにみて跳ねる
るい詠める
<読み>
はざくらの おかのむこうに うすびさす そこにあがって なにみてはねる
<意味>
葉桜の丘の向こうには薄陽がさしている。その丘に登って何を見て跳ねるのか。
<解説>
結句「なにみて跳ねる」は、作者不詳 (Anoymous) の童歌 (Children's Song)『兎 (Rabbits)』からの本歌取。その童歌 (Children's Song) の歌詞で跳ねるのは、十五夜 (Night Of The Full Moon In Mid-autumn) に満月 (Full Moon) の下にいる兎である。と、謂う事は、この歌も兎 (Rabbit) への問いかけなのだろうか。季節も春と秋と半年ものずれがあるのだけれども。
敢えて綴れば、葉桜 (Cherry Tree In Leaf) のこの時季、つまり観桜 (Cherry Blossom Viewing) の季節は過ぎてしまったが、この時季の次に来るなにかを期待しているのか、そんな問いかけとして解釈は出来る。黄金週間 (Golden Week) もしくは夏休み (Summer Holidays)、そこへの期待なのだろうか。
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:17 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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