2023年06月08日
梅雨ニ詠メル
あめふる夜 きみのことのは うたごふて 路傍のいしの おもみとふ也
るい詠める
<読み>
あめふるよ きみのことのは うたごうて ろぼうのいしの おもみとうなり
<意味>
雨の降る夜にあなたの言葉に疑いをもって、路傍にある石の重さを質問する。
<解説>
鼎の軽重を問う (To Call One's Ability Into Question) と謂う慣用句がある。『春秋左氏伝 (Zuo Zhuan)』[左丘明 (Zuo Qiuming) 著 前770年〜前221年成立] に登場する。そこでの意味を念頭におけば、下句「路傍のいしのおもみとふ也」とは、自身の恋人ととして相応しいかどうか、その疑念を抱く、と謂う様な意味になるのだろうか。勿論、恋人が夫や父、と謂う場合も詠われている状況にもよるだろう。
では、その際に発せられた「きみのことのは」に対しては想像するしかないし、そしてそんな疑惑が生じるのが何故、初句「あめふる夜」も想像するしかない。
明日の天気や、それに基づく行動なのだろうか。今夜半から明日にかけて豪雨が予報されているだけに。
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:13 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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