2023年07月06日
梅雨明ケヲ期シテ詠メル
じてんしやの 代はりにさがす 夏のかぜ をどるをとめの ふたりの向かふ
るい詠める
<読み>
じてんしゃの かわりにさがす なつのかぜ おどるおとめの ふたりのむかう
<意味>
自転車の代わりに捜すのは夏の風である。踊る乙女達2人の向こうに。
<解説>
解釈の可能性は幾通りかありそうだ。<意味>に綴ったのはその可能性のひとつである。
初句から第2句にかけての「じてんしやの 代はり」は、初句「じてんしやの」が主語である場合と目的語である場合とが考えられる。「じてんしや」自身もしくはそれに乗車した人物の行為なのか、作者自身もしくはそれに代わる他者が「じてんしや」を捜しているのか、と謂う事である。またその解釈次第では第3句「夏のかぜ」の位置も変わるだろう。つまり第3句「夏のかぜ」が捜すのか、それとも第3句「夏のかぜ」を捜すのか、と謂う事である。
そしてそれとは別に、結句「ふたりの向かふ」は、位置もしくは方向を指しているのか、それとも、主語 + 述語で構成されている1文なのか、と謂う問題もある。前者ならば "2人の向こう側" となろうが、後者ならば"2人が向かう"となる。
ちなみに、今日現在、梅雨明け (End Of East Asian Rainy Season) しているのは沖縄 (Okinawa Islands)、奄美群島 (Amami Islands) のみの様だ。
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:20 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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