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2023年10月12日

映画ヲ詠メル

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終幕は ひとりふたりと 去つてゆき もぬけの殻に 繰りごとひびく

るい詠める

<読み>
しゅうまくは ひとりふたりと さってゆき もぬけのからに くりごとひびく

<意味>
[その物語の] 終幕には [登場人物達が] ひとりふたりと去っていって、誰もいないその場所に愚痴が響いている。


<解説>
詞書を信頼すれば、ある映画のラスト・シーンの叙景。
そこで語られていた物語の決着がつき、三々五々 [なのだろうか] と物語の舞台から退場していく。だが、そこに結句「繰りごと」をいう声が響いている。
だから、終幕とはいえ、その後があるのであろう。続編もしくはそれに準じたなにかが登場するかもしれないし、そうでなくとも、その物語になんらかの余韻を漂わせているのだ。

(この項:たい)

posted =oyo= : 17:19 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

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