conceived and constructed by たいとしはる tai toshiharu
« Haiku : Five Verses In Seven Days, the 635th. week | メイン | Local Boy In The Photograph »

2024年02月15日

映画ヲ詠メル

20240215.jpg
墓ひもなく 飢ゑと渇はきの はてのそこ いきた証しも 沙塵ときゑゆ

るい詠める

<読み>
ぼひもなく うえとかわきの はてのそこ いきたあかしも さじんときえゆ

<意味>
墓碑もないまま、飢餓と口渇の果てのどん底で、[自身はおろか] その生きた証しさえも砂塵とともに消失していく。

<解説>
砂漠 (Desert)、もしくは乾燥地帯 (Aridity) をいく旅人、その末期を詠んだ歌である。
解釈は然程、難しくはないだろう。文字通りに読んで字の如くである。敢えて指摘すれば、第3句「はてのそこ」だ。飢餓と口渇の行き着いた先が「果て」ならば、そこからその先にあるモノ、肉体的なモノよりも精神的に潰えた状態を「そこ」と表現しているのだろう [勿論、「そこ」をある特定の場所を示す語句と解する事も可能である]。

(この項:たい)

posted =oyo= : 17:25 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.rtm.gr.jp/mt/mt-tb.cgi/3777

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)