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2024年06月06日
映画ヲ詠メル
おくの間の なみゐる家族の しようぞう画 そにをくられて ねむり逝くひと
<読み>
おくのまの なみいるかぞくの しょうぞうが そにおくられて ねむりいくひと
<意味>
奥の間にならんで座っている家族の肖像画 [がある]。それに送られて永眠する人物 [がいる]。
<解説>
臨終の情景。そこには死去する人物だけがいて、他には誰もいない。ただ、かつて彼とともに暮らしていた家族を描いた絵画があるだけだ。と、謂う事はその人物を遺して皆、先に旅立ったのだろうか [昨今の風潮から、そうぢゃあない様な気がして仕様がない]。
ただ、少なくとも写真にあるのは過去の情景であって、その人物だけはまだ現在にある。しかし、それももうまもなく終わる。初句「おくの間」に居るのは総て過去の人物達となるのだ。
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:18 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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