2024年06月13日
映画ヲ詠メル
汽しやはいく 戀もや望も 載せたまま うみの藻くずと をちてゆくみちを
るい詠める
<読み>
きしゃはいく こいもやぼうも のせたまま うみのもくずと おちていくみちを
<意味>
汽車はいく、恋も野望も載せたままで、海の藻屑とおちていく軌道を。
<解説>
読んで字の如く。解釈になんら支障はないだろう。
詠まれている光景は、これから起こるであろう大惨事の直前である。
詞書を前提にすれば、それはそこで描かれてある物語の1景であり、その場面がそのクライマックスなのだろうか。事故を回避できるや否やが焦点になるのだろう。
それとも、そこから真の物語が始まるのであろうか。救援を求める人々の物語、救助隊の物語、はたまたこの事件の遺族の物語かもしれない。第2句「戀もや望も」その彼等が継ぐのだ。
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:17 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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