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2024年07月25日

神話ヲ詠メル

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夢はてて 召しゐてゆだぬ もののふに 翠の宝ぎよく いまだみぬ海へと

るい詠める

<読み>
ゆめはてて めしいてゆだぬ もののふに みどりのほうぎょく いまだみぬうみへと

<意味>
夢から覚醒めて、武士を招き入れて委ねる。翠色の宝珠を [自身が] まだみた事もない海へ [持参する様に、と]。

<解説>
物語『竹取物語 (The Tale Of The Bamboo Cutter)』[作者不詳 (Anonymous) 10世紀半ば成立] では、弱竹乃赫奕姫 (Nayotake-no-Kaguya-hime : Shining Princess Of The Young Bamboo) が求婚者のひとりである車持皇子 (Kusamochi No Miko : Prince Kusamochi) に、蓬萊の玉の枝 ( Jeweled Branch From The Mythical Island Of Horai) の持参を命じる。
この歌ではその逆で、ある高貴な人物が、配下の武士に自身の所有物である第4句「翠の宝ぎよく」を委ねて、未見である海への持参を命ずる。
その行為の意味するところは、歌だけでは解らない。
但し、初句「夢はてて」とあるから、夢での啓示が契機である。

(この項:たい)

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