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2025年03月06日

映画ヲ詠メル

20250306.jpg
ひとも鰐も 難ぎせさせるる 沼のせに ただよふわれは 浮くやうき草

るい詠める

<読み>
ひともわにも なんぎせさせるる ぬまのせに ただようわれは うくやうきくさ

<意味>
人も鰐も難儀させられる沼の浅瀬に漂っているわたしは [そこに] 浮いている浮草 [の様な存在である]。

<解説>
第2句「難儀せさせるる」は名詞 "難儀" + サ行変格活用動詞 "せ" 未然形 + 使役助動詞 "させ" 未然形 + 受身助動詞 "る" 連体形である。解釈は<意味>のとおり。
歌にある第3句「沼のせ」の「せ」は、"瀬" と"背" の掛詞と看做す事も可能かもしれない。前者の場合の解釈は<意味>のとおりだが、後者の場合は "沼の向こう側" となるのであろうか。いずれにしても相当の泥濘池、底なし沼 (Bottomless Swamp) と化しているかもしれない。

(この項:たい)

posted =oyo= : 17:28 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

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