DiVa / ラブレター

DiVa / ラブレターそもそも僕とDiVaとの接点はかなり古い。
当時活躍中だった劇団四季を飛び出した高瀬麻里子が最初にオーデションを受けたミュージカルの音楽監督をミュージカル嫌いの僕が務めていたのが知り合うきっかけだった。
歌も踊りも演技も?どれか一つとして極めてない奴らに限ってエンタテインメント好きばかりで、縁あって引き受けたものの、チャンチャラバカバカしいその舞台をやりがいのあるものにしてくれたのが高瀬の実力だった。(今もミュージカル書いてまーすチャンチャラなんて思ってませーん)
以来、子供向けの楽曲、ちょっとオカタイ歌曲、はたまたDiVaのLIVEを聞いた方には納得のただならぬギャグセンスをお借りしたギャグ系ラジオCMのナレーション、とことあるごとに高瀬の力を借りてきた。つまり高瀬はDiVaになるずっと以前からRTM’Sだったという訳です。見方を変えれば出世頭というか…
谷川賢作氏は我々不良系不勉強系踊ります音楽家とは違う本格派の作曲家であり、だからピアノひとつとったってバリバリのジャズピアニストだ。
ある意味で、難解さがないとフルパワーを導きにくいその本格派な世界は高瀬の望むところでもあり、彼女の才能を生かすにはもってこいのフィールドだったので、DiVaへの参加は自分の事のように喜びを感じていた。
そして応援を続けているある日、友人のピアニストがなにやら超カッコイイピアノアレンジで僕のマブダチの義兄である井上陽水の‘新しいラプソディー’を弾いている。ナニソレーッと譜面を見ると編曲谷川賢作、ついでに譜面のバックカバーでプロフィールを覗いちゃってマタビックリ。
玉川学園卒、一つ違い。ナニーコウハイ?ってな訳でマスマス応援。DiVaがインディーで出すって頃からおつきあいいただいてます。これがまたLIVEで御納得でしょうがベースの大坪さんも含めて暖かくて楽しげでね、音楽同様、心地よい人々なんだな。
そのDiVaサウンド、初期には生意気言わせてもらうと先に出た本格、難解といったとこが何かを邪魔してるような部分も出ちゃう事もあったの。勿論DiVaもそれを自覚してて、飲みながらディスカッションした事もあった。
でもね、成長しちゃうんです人もバンドも。
今のDiVaはかけがいのないものだね、勿論真面目で純粋に音楽と言葉と真剣に向き合ってるからね、パンクやグランジしか系には言わないけれど、もしまだライブ行ったことない人いたらチョーオススメ!音楽より言葉優先の人だって当然!
そのDiVaニューアルバム、曲ごとのライナーは又…美しいです。ハイファイです。人生を彩ってくれます。
なぜ1曲だけ参加したって?不良系不勉強系おどります音楽家との合体はどうですか?っていうDiVaからのメッセージ。

日本コロムビア(COCP-30584)
1999.10.21
¥2,940(tax in)