MISSION 5 早すぎた奇才 山下毅雄の全貌

PROFESSOR TAKEO YAMASHITA -未発掘編ー

MISSION 5当MISSIONシリーズをまたまた手に取って下さったヤマタケファンの皆様、あるいはたまたま手に取ってしまって突然このようなヤマタケミュージックに出会ってしまった皆様、ありがたきシアワセに関係がもっとも近いヤマタケ次男、山下透です。
ヤマタケ50周年記念企画と銘打って始めさせて頂いたこのシリーズ、MISSION1から約1年半。いろいろな方々、アーティストの御協力によって、復刻、復刻、リミックスシングル、リミックスアルバムと出させて頂いて来ました(ある事情で僕はMISSION4には関わってないけどね)。感謝です。

さてつづきです。やっぱ復刻ですよね。
未発掘もののデータをヤマタケ本の出版のおかげで死ぬ程調べて頂いた土龍団の皆様や他、山下毅雄研究所員の御努力なデータの中から僕の記憶で“あれは面白かったんだよな”と思った番組(自分で電話して調べてもらうの、ナンカ息子だと気が妙)、レコード、そしてヤマタケファンの皆様のリクエストが多かった未だ放映中の「アタック25」、そして同じ制作社で助かりました「霊感ヤマ感第六感」、などを集めて先ずは出来上がりましたMISSION5未発掘編でございます。シャバダスキャットアーンド妙な歌謡曲アーンド僕が書いたやつ(僕はヤマタケのゴーストを子供の頃からやらされてまし た。詳しくはヤマタケ本で)少しってな構成でございます。

このような構成になりましたワケの一つにMISSION1はルパン、MISSION2はプレイガール等のセールス的にはスターリンが今回はアタック?児玉清さんだのみ?(メッチャイイヒト)っつーことにちょっと苦戦したりした訳です。
ナンノコッチャ。えーちょっと曲ごとのお話。「いごっそう段六」これは変でしょー。ヤラヤラダンーロックー!これNHKの番組で段六は宝田明さんで劇伴でロイヤルナイツさん使ったのかな?記憶の片隅ではロイヤルナイツと思ってて集まったDATを聞いてウプップッ!佐々木新一さんの演歌ダバダだったのでした。チェキでしょ。
シャバダでいくと「こけこっこー」、伊集さんとスリグレですかね相変わらず番組名連呼だけでいいんかいです。えっとそれから実はたくさん発掘してしまった東映のヤクザ映画もの。これが徹底的にワンテーマ主義でいいんかいで、ここには少ししか収録できませんでしたがテープ聞いてるとずーっと同じ曲の別バージョンで、いいんかいに慣れてくると中々のもの。これは是非又の機会で長々とお届けしたい数々ジャズスキャット集なのでした。

えー「世直し奉行」、これも音楽テープ残ってましてね。僕は時代劇なのに明るいフルバンドジャズ風でメロディまで覚えてたんだけど、テーマのクレジットでT1T4とかまで聞いてっても全然違う仕置人風なの。たくさん何テイクも録っておいて軽い気持ちでフォロー、テーマB、これが来ました。テーマBが後に勝った訳ですね。Aが大したことないっつーか。不安の中に出て来る明るいブラス、発掘の楽しみの巻でした。
えっと安藤孝子さんは11PMの安藤孝子さんですからセクシーなのです。小野和子さんは東芝だけど今の状況だととてもインディーに近い感じの作りでジャケットとこのメロウさが好きだったのでした、本人も素敵で。どこからの話だったのでしょう。西真澄さんは「時間ですよ」のサッちゃん。浅田美代子さんのミヨちゃんの前の初代お手伝いさんです。西さんとは今でもお付き合いがあって美人4人姉妹の末っ子でおねえさま達にもヤマタケは御世話になっていてMISSION2にサッちゃんの写真載せちゃったしここで歌まで入れてしまったら又怒られちゃうだろうなーっていう関係でした。

最後にゴーストアンドパク話。「名犬ラッシー」、ソウルトレインだからチャチャ踊ってた頃、15才か。
デュッデュッデュルルルーをゆっくりさせたのがイントロメロで(イントロメロまで書いてボブさんに譜面渡すな中三の僕です)アキラが歌うメロもよく聞くとソウルトレインでしょー、J-WAVEでやってくれないかな。そのパクのお詫びに「帰ろうラッシー」、これね、僕の自信作。中三か、アキラがバラード歌うんで燃えたんだな。それと「おはよう24時間」、これはもう僕某メーカー専属だった23の頃か。水谷良重サマにレッスンまでしちゃいました。豪華アレンジを頂いて嬉しかったです。アーアーのBメロ頭、水谷サマに張 ってもらっちゃって、申し訳なく聞いてます。

以上、ライナーにしては無礼な感じがしてしまうのを失礼しました。今回はMISSION1、2で監修して下さった大友良英さんの力は恐れ多くも借りずに僕と駒形四郎さんのセンスでやらせて頂きました。
オヤジの音楽の発掘への恥ずかしさを緩和させてくれるのはやっぱりギターのフーさんを始めとする偉大なジャズマン達。伊集さんを始めとするヴォーカリスト達の力です。
調子に乗ってただただ曲を吐き出して行ったヤマタケ。生まれたての演奏シーンがこうして残っていく事に只只感謝です。

日本クラウン(CRCP-20252)
2000.7.26
¥2,800(tax in)