2008年06月15日
『ハイ・ファイ・エリントン・アップタウン(Hi-Fi Ellington Uptown)』 by デューク・エリントン・アンド・ヒズ・オーケストラ(DUKE ELLINGTON and his ORCHESTRA)
デューク・エリントン(DUke Ellington)を初めてデューク・エリントン(DUke Ellington)として意識したのは、ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)のライヴ映画『レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザー(Let's Spend The Night Together)』[1982年 ハル・アシュビー(Hal Ashby)監督作品]での事。スタジアムに歓声が轟く中に、突如として鳴り響く「テイク・ジ・Aトレイン(A列車で行こう)(Take The "A" Train)」のイントロ。このイントロに導き出されて、メンバーがステージに飛び出して来るのだ。
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2008年05月18日
『まぼろしの世界(STRANGE DAYS)』 by ドアーズ(THE DOORS)
フェデリコ・フェリーニ(Federico Fellini)だったり、『ブリキの太鼓(The Tin Drum)』だったり、『不思議、大好き。』だったり、白木みのるだったり。その時々に応じて呼び方が変わるアルバムがこれ。
ドアーズ(The Doors)の『まぼろしの世界(Strange Days)』です。
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2008年04月20日
"Buy" by James Chance and the Contortions
痙攣するジェームズ・ブラウン(James Brown)もしくは舞踏病(Huntington's Chorea)に罹ったエルヴィス・プレスリー(Elvis Presley)。
ジェームス・チャンスもしくはジェームス・ホワイト(James Chance aka James White)と名乗る人物が率いるコントーションズ(The Contortions)を形容するのならば、多分、こんな感じ。
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2008年03月20日
"PROJECTION" by THE BLUES PROJECT
前々回の記事で、「サイケデリックな装いをまとったブルース・ナンバー(もしくはその逆)」という表現をした。
1960年代中葉の音楽シーンを彩ったバンド / アーティストの殆どは、正にそんな感じだけれども、ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)に匹敵する音楽性を顕示しえたのは、このブルース・プロジェクト(THE BLUES PROJECT)ではないのだろうか?
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2008年02月17日
『イン・ザ・イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』 by ジェリ・アレン /チャーリー・ヘイデン / ポール・モチアン("In the Year of the Dragon" by geri allen,charlie haden,paul motian)
ピアノ・トリオ(Piano Trio)というフォーマットの可能性と発展性を啓示し得たビル・エヴァンス・トリオ(Bill Evans Trio)のドラマーだった男と、フリー・ジャズ(Free Jazz)の革新性をその最初期に呈示し得たオーネット・コールマン・カルテット(Ornette Coleman Quartet)のベ−シストだった男と、デューク・エリントン(Duke Ellington)~バド・パウエル(Bud Powell)の流れを汲むフ女流ピアニスト、この三人によるユニットのアルバム。
すなわち、ポール・モチアン(Paul Motian : dr)、チャーリー・ヘイデン(Charlie Haden : b)、そしてジェリ・アレン( Geri Allen: p)による作品である。
ぶっちゃけて表面的な事象のみを羅列すれば、そおゆう事になる。
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2008年01月20日
『ビッグ・ヒッツーハイ・タイド・アンド・グリーン・グラス』 by ザ・ローリング・ストーンズ["Big Hits (High Tide and Green Grass)" by The Rolling Stones]
ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)最初のベスト・アルバム『ビッグ・ヒッツーハイ・タイド・アンド・グリーン・グラス[Big Hits (High Tide and Green Grass)]』は、米盤(1966.04.発売)と英盤(1966.11.発売)とでは、選曲が異なっている上に、ジャケット・デザインも異なる訳だけけれども、日本国内で発売されたヴァージョンは後者が先なので、当然のごとく、そちらの方の紹介となる。
米盤の方が先行発売である事や、使用されたジャケット写真がいわくつきの由緒正しい写真(*参照の事)である事や、英盤が選曲的にどうよ?てな作品ではあるのだけれども、なにせ、ずうっとずうっと聴き倒した作品だから仕様がない。
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2007年12月16日
"THE LION " by YOUSSOU N'DOUR
放送開始からもう10年が経ってしまったけれども、ホンダのステップワゴンのCMで「コドモトイッショニドコイコウ」といって、ザ・ビートルズ(The Beatles)の「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ(Ob-la-di, Ob-la-da)」を軽快に唄っていたのが、このヒト、ユッスー・ンドゥール(Youssou N'Dour)。
CM制作者サイドから「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ(Ob-la-di, Ob-la-da)」をこのヒトに唄って欲しいという要請の下に、実現したこのCM(CMに使用される洋楽曲は通常、既製曲が多いので、珍しいエピソードと言えます)、その後、映像は違えども、このユッスー・ンドゥール(Youssou N'Dour)が唄ったヴァ−ジョンは約5年間(1996年5月〜2001年2月)もの永きに渡って使用されました。
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2007年11月23日
エリック・ドルフィー・アット・ザ・ファイブ・スポット Vol.1(ERIC DOLPHY AT THE FIVE SPOT VOL.1 WITH BOOKER LITTLE AND MAL WALDRON,RICHARD DAVIS,EDDIE BLACKWELL)
最初に聴いたエリック・ドルフィー(Eric Dolphy)は『アウト・トゥ・ランチ(Out to Lunch)』で、スイング・ジャーナル誌の増刊号かなんかのCDお薦めアルバムかなんかが、きっかけだったと思う。
静鎰で抽象的で、情緒を排除したクールな質感が、結構、気に入ってヘヴィー・ローテーション化しかけた頃に、当時の先輩N氏から「エリック・ドルフィー(Eric Dolphy)ならば、『エリック・ドルフィー・アット・ザ・ファイヴ・スポット VOL.1(Eric Dolphy at the Five Spot, Vol. 1 With Booker Little And Mal Waldron,Richard Davis,Eddie Blackwell)』を聴かなきゃあ」の一言に乗せられて購入したところ、そこには、『アウト・トゥ・ランチ(Out to Lunch)』とは全く異なるエリック・ドルフィー(Eric Dolphy)がいた。
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2007年10月21日
"Rust Never Sleeps" by Neil Young & Crazy Horse
例えば、本作品のアルバム・カヴァーでのアーティスト名の表示に使用されたテクノ・ポップ(Electropop)なタイポグラフィ(Typography)とか、本作品の映像版でステージ狭しと駆け回るジャワ族(Jawa) from 『スター・ウォーズ(Star Wars Episode IV -A New Hope-)なキャラクターとか、妙に、時代のキブンにおもねったディティールが気になる。ちなみに、本作品の為に決行された、演奏ナンバーの殆どが未発表の新曲で占められていた、大胆不敵で前代未聞な全米ツアーが行われたのが1978年。
誰しもがテクノ・ポップ(Electropop)でスペース・オペラ(Space Opera)なはしかにかかっていた時代、ニ−ル・ヤング(Neil Young)、お前もかぁ、仕様がないなぁというモードに突入したくなるのだけれども、実はそうぢゃないんだよ、という文脈になります。
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2007年09月23日
"FOR THE LOVE OF HARRY : EVERYBODY SINGS NILSSON"
本作品のアルバム・ブックレットに記載されたクレジットを読んでいくと、何かと眼に止まるのが次の表記です。
「courtesy of〜」
辞書的には、「 by courtesy of〜」と使用される熟語で「〜の好意によって」とか訳されます。
一応、大学受験に使用した英和辞書に例文と共に表記されていて、予備校での朱筆の跡があるけれども、実際の試験には、とんとお目にかからない熟語です。
[例文] This concert was presented by courtesy of the German goverment.(=この音楽会はドイツ政府の好意による提供でした。小学館新選英和辞典より)
どちらかと言うと、洋楽のアルバムでのジャケット・クレジットで見かける頻度が高い熟語ですが、皆さんは如何でしょう?
[例文] Randy Newman appears coutesy of WARNER BROS.RECORDS INC.(=ランディ・ニューマンはワーナ−・ブラザーズ・レコード株式会社の好意によって本作品に参加している。)
つまり、ランディ・ニューマン(Randy Newman)は、ワーナ−・ブラザーズ・レコード株式会社(WARNER BROS.RECORDS INC.)との契約下にあるものの、その契約の特例として本作品に参加している、という意味です。何故、そういう事が起こりうるのか?
例えば、契約を交わしている主体同士のチカラ関係だったり、契約の主旨を曲げてまでその作品に参加させる意義(プロモーション・タイアップとか)を各々が見い出し得るとか、いろいろな台所事情があると思います。
しかしながら、この「coutesy of〜」という熟語を見い出したならば、レコード会社の枠を跳び越えて、契約の垣根を跳び越えて、アーティストが主体的に行動した結果だと看做せば、宜しい。
そして、この作品は数多くの「coutesy of〜」に支えられて完成した作品であるのです。
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2007年08月19日
『ダウン・アンド・アウト・ブルース』 by サニー・ボーイ・ウィリアムスン(Sonny Boy Williamson Sings "Down And Out Blues")
例によって、ジャケット買いの一枚。
路上に横たわる、どこから観てもホームレス(サニー・ボーイ・ウィリアムスン II(Sonny Boy Williamson II)ことライス・ミラー(Rice Miller)かと想ってしまった程。21世紀(the 21st. century)の最初の十年の、最終コーナーに差し掛かった現在制作された新作ならばいざ知らず、1959年発表の作品ならば、そんな下手な演出等しない。勿論、ホンモノのヤバい親爺なのだ。
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2007年07月21日
『カット』 by スリッツ("Cut" by The Slits)
このシリーズで前に紹介したスプリームス(The Supremes)が、1960年代を代表する女性グループだとしたら、パンク(Punk)以降の音楽を代表する女性グループが、このスリッツ(The Slits)。勿論、一般的な知名度とかはスプリームス(The Supremes)に遥かに劣ってしまうけれども、その衝撃性とか彼らの立ち位置とかは、"女性"というこの形容句が必要なのだろうか?という程に、オリジナリティーに満ちている。
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2007年06月23日
"Love Child" by Diana Ross And The Supremes
もちろん、「恋はあせらず(You Can't Hurry Love)」や「ストップ・イン・ザ・ネーム・オブ・ラヴ (Stop! In The Name Of Love)」は大好きだけれども、なぜだか個人的にはスプリームス(The Supremes)のベスト・チューンは、このアルバムの表題曲「ラブ・チャイルド(Love Child)」という事になっています。
それは何故かと言うと、あの曲のオープニング、イントロから唄が入るまでのぐんぐんと高みに持って行く高揚感が好きだからなんです。
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2007年05月26日
"Down by the Jetty" by Dr.Feelgod
洗練からも程遠く、だからと言って粗野でもない。
ひとことで云えば、不器用。これしか出来ない。
だからこそ、潔い。これを演るしかないんだ、と。
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2007年04月28日
"The Fillmore Concerts" by The Allman Brothers Band
と、いうわけで、いつもの様に稚拙な、模写とも言えない様な悪戯描きが右横に掲載されているわけだけれども、タイトルに掲げられているアーティスト名と作品名を見比べて、違和感を感じている方も多々いらっしゃる事でしょう。
本作品は、この作品がオリジナルな形態で発表されてから、20周年が経過した事を記念して発表されたものです。
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2007年03月24日
『イヴェント '76』 by アレア(Event '76 by Area)
ジャケットは、ボリス・カーロフ(Boris Karloff)主演の映画『フランケンシュタイン(Frankenstein)』の一挿話から。
少女と邂逅した"怪物(The Monster)"がほんの一瞬の癒しを得るシーンで、この後に二人の遭遇は悲劇的色彩を帯びる訳だけれども、ここでは"怪物(The Monster)"は、その意味を訝しがりながらも少女から手渡された一輪の花を手にし、少女の顔には笑みが浮んでいる。
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2007年02月25日
ライヴ・フロム・サウンドスケープ by サン・ラ・アーケストラ(Live from Soundscape by Sun Ra Arkestra)
サン・ラ(Sun Ra)という人物がナニモノであり、彼が率いるアーケストラ(his Arkestra)がナンなのかを語る前に、先ずはこれを聴いてもらいたい。
ハル・ウィルナー(Hal Willner)のプロデュースによる一連のトリビュート企画の第4作『Stay Awake: Various Interpretations of Music from Vintage Disney Films』 に収録されている「Pink Elephants On Parade」。
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2007年01月27日
カレイド・スコープ by スージー・アンド・ザ・バンシーズ(Kaleidoscope by Siouxsie and the Banshees)
彼らにとってのニ度目のデヴュー・アルバムと言ってよい1980年発表の通算第三作。
彼らを知るヒトから観れば、代表作は絶対にこれではないと怒られそう、っつーか絶対に怒られるに決まっているのだけれども、仕様がない。第一にこの投稿記事シリーズの原則である、ポートレイトを素材にしたジャケット作品が限られている。そして、やっぱり個人的には愛おしい作品だったりするんです。
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2006年12月23日
"FIRE" by OHIO PLAYERS
何も言わなくても、ジャケットを観ればどんな音楽なのかすぐに分かってしまう、そういう秀逸なジャケットの見本の様な作品です。
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2006年11月30日
グガン:イントロデューシング・タケオ・モリヤマ by 山下洋輔トリオとブラス12
山下洋輔の良き聴き手とは断言出来ないし、まぁ、もともと断言する必要はないと思うのだけれども、それよりは、山下洋輔の良き読み手かもしれないという、奢った邪な考えは時折、頭の中を掠めるのだ。
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