2006年10月29日
"Homebrew" by Neneh Cherry
作品の完成度で言えば本作『Homebrew』ではなくて次作『Man』かもしれないし、一番好きな彼女はやっぱりリップ、リグ&パニック(Rip Rig + Panic)で最初に出会った時かもしれない。でも、あえてこの作品を推すのは、いつもの様にジャケットのせいです。
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2006年09月30日
"DREAD BEAT AN' BLOOD" by LINTON KWESI JOHNSON
いつもの様にジャケットを観る。
警察官が見守る中、手前に並んでいるであろう群集に向って、トラメガで話しかけている黒人男性がいる。
彼は何を語っているのであろうか? 否、その内容よりも気になるのは、その黒人男性のうちひしがれた様な表情である。
彼は群集を煽り熱くアジテーションしている様にも見受けられないし、その逆に、体制側(≒白人側)に与したアンクル・トム(Uncle Tom)にも観えない。群集にも体制にも受け入れられない孤独をこの写真に感じるのは、僕だけだろうか?
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2006年08月25日
ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン(HELEN MERRILL)
ヘレン・メリル(HELEN MERRILL)御本人はこのジャケット写真大ッ嫌いだそうだけれども、そりゃそうだよね。当時25才の女性的には、この眉間に皺が寄った顔のアップはちょっと耐えられないかも? それに彼女のヴォーカル・スタイルはホーン・ライクという表現が使われる程。クールで知的(悪く言えば情感不足)な唱法で、ひと呼んで「ニューヨークの溜息」。ちょっと意趣ちがいかもしれません。
勿論、ジャズ・ヴォーカルのジャケットという文脈では、美しい構図である事には間違いがありません。手前に配したヴォーカル・マイクに副ってスクエアにレイアウトされたシンガーの名前と収録楽曲のコンポジションは素直に端正であると言いたい。
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2006年08月02日
『ドリーミング』 by ケイト‐ブッシュ(THE DREAMING by KATE BUSH) side B
このジャケットのモチーフになった"With a kiss I'd pass the key..."「くちづけで鍵を渡す」、これは、アルバム収録曲「ハウディニ(Houdini)」の歌詞の一節です。
ちなみに「ハウディニ(Houdini)」とは、20世紀初頭に活躍した奇術師の名前。一般的にはフーディーニ(Houdini)と日本語表記される。誤訳というには大袈裟だけれども、まぁ、そういう事です。
縄抜けとか脱出術とか今で言うイリュージョンの魁けとなったヒトで、先代の引田天功みたいなヒトです。そして、その生涯は『魔術の恋(Houdini)』(1953年発表)として映画化もされています。おまけに、フーディーニ(Houdini)というラップ・グループや、シアトルのオルタナティブロック‐バンド、メルビンズ(Melvins)の作品にも『フーディーニ(Houdini)』がありました。つまり、一奇術師という枠を超えて、その生涯や行動がロック以降の世代にもクリエイティヴな影響を与え続けている方と言えます。
また、このハウディニ(Houdini)、もといフーディーニ(Houdini)は、己の死を賭して、「死後の世界」を証明しようとしました。「ハリー・フーディーニの暗号」と知られるそのエピソードは説明すると長くなるから詳細はこちらを御覧下さい。
そして、勿論、フーディーニ(Houdini)もとい「ハウディニ(Houdini)」という曲は、彼の生涯とその死後のエピソード「ハリー・フーディーニの暗号」にインスパイアされた作品です。詳しくはこちらの歌詞(オリジナル / 訳詞)を御覧下さい。
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2006年07月31日
『ドリーミング』 by ケイト‐ブッシュ(THE DREAMING by KATE BUSH) side A
今回も、謎めいたジャケットの話から。
一見、女性シンガーならではの本人をフィーチャーしたポートレイト風の写真ながら、アルバム‐タイトルの「夢」は「夢」でも、「白日夢(daydream)」ならぬ「悪夢(nightmare)」的な様相を、それは呈している。
アルバムを手に取ってひっくり返して裏ジャケットを観てみると、アーティスト名と収録楽曲名に混じって、"With a kiss I'd pass the key..."。「くちづけで鍵を渡す」そう言われてまたアルバムをひっくら返すと、正装した(?)男性の頭を鷲掴みにした女性の口の中には、金色に鈍く輝く鍵がある。
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2006年07月02日
『オート・ダ・フェ』 by SPK(Auto Da Fe by SPK)
精神病患者とその看護師が結成した音楽ユニットと書くと、どういうものを想像するのだろうか?そして、一体、彼らはどんな音楽を奏でると想像するのだろうか?
勿論、その音楽は万人向けのものでもないし、だからと言って精神病治療の一環として行われた医療行為でもない。
だろう、恐らく。
どちらかと言えば、その精神病者の観るひずんだ夢やゆがんだ視野を、さらに拡大して肥大化させるものと、一般の音楽リスナーは思うだろう(余談だけれども、「ひずんだ」も「ゆがんだ」も「歪んだ」って書くんですね)。
でも、メロディ・リズム・ハーモニーといった音楽の三要素の箍をとっぱらい、ただ只管に大音量の音響に身を委ねている事のキモチよさも忘れる事は出来ない。
だから、無自覚にあなたに勧める事はしないけれども、僕は好きですと、ここでは書いておく。
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2006年05月28日
『スティーブン・スティルス マナサス 』 by スティーブン・スティルス マナサス(STEPHEN STILLS MANASSAS)
このバンドを知ったのは、ある映像作品の発売発表記者会見での視聴会での事。60年代〜70年代の伝説的なロック番組『BEAT-CLUB』の復刻。しかもレーザー・ディスクでの復刻っていうから、これもまた随分昔々の話であります。
VJはピーター・バラカンで、復刻発売される演奏の中から、チョイスして観せてくれたものの中のひとつがこのバンドっていう訳です。ジェイミー・ミューア(Jamie Muir)在籍時のキング・クリムゾン(King Crimson)による「太陽と戦慄 パート1(Larks' Tongues in Aspic part one)」のスタジオ・ライブとか、第二期ジェフ・べック・グループ(Jeff Beck Group II)による「デフィニットリー・メイビー(Definitely Maybe)」等、えぇっこんな映像アリなの?てな貴重な演奏に混じっての紹介の中での登場だったから、凄く印象に残ったのでした。
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2006年04月26日
『ファイヴ・ライヴ ヤードバーズ』 by ヤードバーズ(Five Live Yardbirds by Yardbirds)
所謂三大ギタリストを輩出したヤードバーズ(Yardbirds)のファースト・アルバムにしてマーキー・クラブ(the Marquee Club)でのライブ・レコーディング・アルバム(当時の雰囲気をプンプン漂わせた言い廻しをすれば実況録音盤)。
ギタリストは勿論、エリック・クラプトン(Eric Clapton)です。
註:一応、ちゃんと説明しておくと、三大ギタリストとは、本作参加のエリック・クラプトン(Eric Clapton)、ジェフ・ベック(Jeff Beck)、そしてジミー・ペイジ(Jimmy Page)の三人。この三人があい前後して参加したバンドが今回の主役、ヤードバーズ(Yardbirds)なんです。
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2006年03月30日
『スラップ・ハッピー』 by スラップ・ハッピー(Slapp Happy by Slapp Happy)
一介の中古レコード店から全世界を網羅するレコードショップ・チェーンと巨大レコード・レーベルを起こしてワールドワイドな成功を手中にしたかと思ったとたんに航空業界に参入し、今やその肩書はナイト(Knight)の称号をもつ冒険家で..という根っからのヒッピー根性を相変わらず大爆発させているのが、Virgin Groupのサー・リチャード・ブランソン(Sir. Richard Branson)。その彼のそもそもの出発点となったレコード・レーベル、ヴァージン(Virgin Label)の創世記を語る作品である。
レーベルの最初期に大ヒットを記録したのが、映画『エクソシスト(THE EXORCIST)』に起用されたマイク・オールドフィールド(Mike Oldfield)のアルバム『チューブラー・ベルズ(Tubular Bells)』(1973年発表)なのだけれども、最初のシングル・ヒットはここで紹介する スラップ・ハッピー(Slapp Happy)の本作からのシングル・カット曲「カサブランカ・ムーン(Casablanca Moon)」。
タンゴ(tango)のリズムに哀愁のヴァイオリンが奏でる調べ、コケティッシュな女性ヴォーカルをフィーチュアしたその曲は、1970年代前半にはプログレッシブ・ロック(progressive rock)を、その後半にはパンク(punk)を、1980年代にはニュー・ウェイヴ(new wave)をと、時代時代の最先鋭のアーティスト/作品を送りだした同レーベルとは思えない程の、ノスタルジックでアナクロニズムに満ちた、良質なポップ作品である。
但し、それはあくまでも観た目に限っての話。
1974年発表年当時のヴァージン(Virgin Label)レーベルロゴ(図版:左イラスト及びデザインはロジャー・ディーン / Roger Dean)と、現在のヴァージン(Virgin Label)レーベルロゴ(図版:右)。
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2006年02月27日
『恋の自己顕示欲(プロパガンダ)』 by スパークス(PROPAGANDA by SPARKS)
1980年代の時代閉息感に満ちているが故に、新しい音楽やカルチャーを胎動させた西ベルリンの事を書く前に、1970年代 ロンドンのゴージャスなポップカルチャーを演出した音楽作品の事を書く(だから、西ベルリンは宿題とさせて頂きます)。
先ずは、いつもの様に、奇妙なジャケットの話から。
猿轡を噛まされ手足を縛られた男が二人、モーターボートに投げ込まれていずこかへ連れ去られる...という、全くもって不可解極まりないセンスを大爆発させているのが、本編の主人公、スパークス(SPARKS)である。そして、正に誘拐?されつつあるジャケットの二人、これがその中心人物、というよりもほぼ等号で結ばれるのがメイル兄弟。下の写真、左側が弟のラッセル・メイル(Russell Mael)、右側が兄のロン・メイル(Ron Mael)である。
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2006年01月29日
『ファーストボーン・イズ・デッド』 by ニック・ケイヴ & ザ・バッド・シーズ(THE FIRSTBORN IS DEAD by NICK CAVE & THE BAD SEEDS)
「女の唄なんか歌ってたまるもんか」と内心で思いながらも、結局はライブの最終曲として”女の唄”すなわち、「From Her To Eternity(タイトル自体は邦題『地上(ここ)より永遠(とわ)に』として知られている映画『From Here To Eternity』のパロディ)」を歌わざるをえない男、それがこの男、ニック・ケイヴ(NICK CAVE)である。
と、言うのは、真実かどうか、俺は知らない。
これは、地上に舞い降りた堕天使と、職を失った地上の天使=空中ブランコ乗りが出会う奇跡を描いた映画、その映画のクライマックス・シーンで演じたニック・ケイヴ(NICK CAVE)の役回りなのだから。
ちなみに、その映画、『ベルリン・天使の詩(ヴィム・ベンダース/Wim Wenders監督作品)』と言う。
しかし、ニック・ケイヴ(NICK CAVE)と彼が率いるバンド、ザ・バッド・シーズ(THE BAD SEEDS)は、それだけの役回りで出演しているのではない。映画の舞台装置である西ベルリンを象徴するサウンドとして、彼等と彼等の周囲のアーティスト達の音楽が随所に使用されているのだ。
と、いうよりも西ベルリンが生み出した「うた」と「音楽」が彼等なのだ。
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2006年01月02日
『プレゼンス』 by レッド・ツェッペリン(PRESENCE by LED ZEPPELIN) III
例えば、いくつかの古典的なミステリは、まさしく主役の不在そのものが物語を牽引していきます。犯罪者であると同時に物語の探偵役をも引き受ける、M.ルブラン(Maurice Leblanc)の「アルセーヌ・リュパン(Arsene Lupin)・シリーズ」や、ミステリの常道をぎりぎりのところで踏みとどまっているA.クリスティー(Agatha Christie)の諸作品(例:『そして誰もいなくなった』)等を挙げておきましょう。
いや、そんな具体的な作品や作者を挙げなくても、古典的な本格派ミステリの常道、「犯人はこの中にいる!」という名探偵の台詞を思い出せば、それでよいのかもしれません。
はたして、解決篇として書かれた(筈の)本稿、ものの見事に大団円とあいなりますでしょうか?
ものづくし(click in the world!) 19. -III:
ヒプノシスの観た「プレゼンス」
(アートワーク・オブ・ヒプノシスでのジャケット制作スタッフクレジットより)
THE WORK OF HIPGNOSIS 'WALK AWAY RENE'
アートワーク・オブ・ヒプノシス
ヒプノシス &ジョージ・ハーディ(GEORGE HARDIE) 編著
奥田佑士 訳
宝島社
レッド・ツェッペリン
<プレゼンスPRESENCE>
1976年
スワンソング・レコード
ダブルジャケット
ハッセルブラッド 500C + 50mmレンズ
エクタクローム
フラッシュ撮影
背景はアールズ・コート・ボート・ショウ
ダイトランスファーによるヌキ合わせ
レタッチ:リチャード(RICHARD MANNING)
写真:ポー(オーブレー・パウエル:AUBREY POWELL)、ピーター(PETER CRISTPHERSON)
物体のデザインとグラフィック:ジョージ(GEORGE HARDIE)
ジャケット・デザイン:ヒプノシス、ジョージ・ハーディ(GEORGE HARDIE)
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2005年12月16日
『プレゼンス』 by レッド・ツェッペリン(PRESENCE by LED ZEPPELIN) II
主役の不在(=absence)もしくは非在(=non-resident)によって、物語が如実に語られるというのはよくある構造です。しかも、その物語全体を牽引する大きな力を発揮するのが、その不在/非在(=absence/non-resident)たる主役であるというのも、また、多くの物語の構造をなしています。
また、それは必ずしも物語=フィクションの中だけの話ではなくて、わたしたちの実生活にも多々観られる現象です。
深夜、東京都心の上空を滑空してみれば、その中心を大きな闇が支配しているとかね?
だから、このアルバム・ジャケットが、画面中央にぽつねんとそこにあるその存在(=presence)によって、家族団欒の光景に一種異様な緊張を醸し出しているというのは、特別の操作や技術ではない、という事を押さえておいて下さい。
ものづくし(click in the world!) 19. -II:
ヒプノシスの観た「プレゼンス」
(アートワーク・オブ・ヒプノシスでのジャケット制作スタッフクレジットより)
THE WORK OF HIPGNOSIS 'WALK AWAY RENE'
アートワーク・オブ・ヒプノシス
ヒプノシス &ジョージ・ハーディ(GEORGE HARDIE) 編著
奥田佑士 訳
宝島社
レッド・ツェッペリン
<プレゼンスPRESENCE>
1976年
スワンソング・レコード
ダブルジャケット
ハッセルブラッド 500C + 50mmレンズ
エクタクローム
フラッシュ撮影
背景はアールズ・コート・ボート・ショウ
ダイトランスファーによるヌキ合わせ
レタッチ:リチャード(RICHARD MANNING)
写真:ポー(オーブレー・パウエル:AUBREY POWELL)、ピーター(PETER CRISTPHERSON)
物体のデザインとグラフィック:ジョージ(GEORGE HARDIE)
ジャケット・デザイン:ヒプノシス、ジョージ・ハーディ(GEORGE HARDIE)
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2005年11月30日
『プレゼンス』 by レッド・ツェッペリン(PRESENCE by LED ZEPPELIN)
まずは、この奇妙なアルバム・ジャケットの話から。
デザインを担当したのは、かのヒプノシス(HIPGNOSIS)。
そのデザイン・コンセプトや制作過程などは、今や絶版になって入手困難となっている『アートワーク・オブ・ヒプノシス(原題:THE WORK OF HIPGNOSIS 'WALK AWAYRENE')』で、ヒプノシス(HIPGNOSIS)自らが語ってる。
イギリスのどこか、波止場が見はらせるレストランの様な場所で、英国中産階級を代表する様な家族4人が白いテーブルの上で囲んでいるのは、美味しそうなディナーではなくて、得体の知れない黒いオブジェ。
ジャケットを裏返すと似た様な光景が眼に飛び込んでくる。
出来の悪い男子生徒と彼を心配げに佇む幼馴染みの様な少女(ものの見事なブロンドの縦ロール)と、その男子生徒を慈しむかの様な中年の女性教師、その三人が囲んでいる教壇のテーブルにはやはり、漆黒の謎のオブジェ。
そしてさらにダブル・ジャケットを開くと...。
50年代〜60年代を思わせるノスタルジックな光景(つまりは過去:past)に、未来(=future)的なイメーの異物がいずれも存在(=presence)する。
例えて言えば映画『2001年宇宙の旅』の愛すべき狂言廻し、モノリスの様なイメージがそこにある。
しかも、ヒプノシス(HIPGNOSIS)自身の解説に寄れば、それは存在(=presence)と名付けられたオブジェが実は不在(=absence)の象徴でもあるという暗喩でもあるそうだ。
だがしかし、この黒い物体は過去(=past)と未来(=future)を斬り結ぶ現在(=present)と誤読する事もまた可能なのだ。
と、ちょっと某評論家の論調を真似てみたところで、本論はちょいと昔話、つまり過去(=past)の話から始まります。
ものづくし(click in the world!) 19.:
ヒプノシスの観た「プレゼンス」
(アートワーク・オブ・ヒプノシスでのジャケット制作スタッフクレジットより)
THE WORK OF HIPGNOSIS 'WALK AWAY RENE'
アートワーク・オブ・ヒプノシス
ヒプノシス &ジョージ・ハーディ(GEORGE HARDIE) 編著
奥田佑士 訳
宝島社
レッド・ツェッペリン
<プレゼンスPRESENCE>
1976年
スワンソング・レコード
ダブルジャケット
ハッセルブラッド 500C + 50mmレンズ
エクタクローム
フラッシュ撮影
背景はアールズ・コート・ボート・ショウ
ダイトランスファーによるヌキ合わせ
レタッチ:リチャード(RICHARD MANNING)
写真:ポー(オーブレー・パウエル:AUBREY POWELL)、ピーター(PETER CRISTPHERSON)
物体のデザインとグラフィック:ジョージ(GEORGE HARDIE)
ジャケット・デザイン:ヒプノシス、ジョージ・ハーディ(GEORGE HARDIE)
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2005年10月24日
『カフェ・ブリュ』 by ザ・スタイル・カウンシル(CAFÈ BLEU by THE STYLE COUNCIL)
とっちらかったアルバム。
オリジナル・アルバム発表時の1984年にもそう思ったけれども今、あらためて久しぶりに聴き直しても、その感は拭えない。
但し、発表当時はその印象は決してプラスの評価ではなかったが、現在ではとっちらかっているが上に面白えというのが僕個人の感想となっている。
それは、この20年間の間で音楽の聴かれ方がかなり様変わりしたからではないだろうか?
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2005年09月27日
『ブラック・アンド・ホワイト』by ストラングラーズ(BLACK AND WHITE by THE STRANGLERS) black side
本作品が発表されたのは1978年だった。
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2005年09月26日
『ブラック・アンド・ホワイト』by ストラングラーズ(BLACK AND WHITE by THE STRANGLERS) white side
1978年、本作品が発表される。
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2005年09月04日
『アウト・オブ・ザ・クール』 by ギル・エヴァンス (OUT OF THE COOL by THE GIL EVANS ORCHESTRA ) 後篇
僕に音楽業界の仕事の手ほどきを教えてくれた師匠筋にあたるある方から、ご自身のこんなエピソードをかつて聴いた事がある。
アレンジの勉強をしていた頃のこと。その最終課題がギル・エヴァンス(Gil Evans)の編曲からの採譜だった。何日聴いても、何回挑戦してみても解らないところがある。譜面の提出期限はとっくにすぎていて、教授を拝み倒して締切を延ばしてもらったものの、やっぱり解らない。
明日の朝いちがホントの締切で、もうこれ以上延ばす事なんか出来やしない、あぁ、俺には音楽の才能なんかないんだ。やめたやめた。もう知らんもんね、酒呑んで寝ちゃうんだもんね。いざとなったら田舎帰って、親父に泣きついて実家の仕事やらしてもらやあいいんだもん(この時点で相当べろべろらしいです:たい註)。あぁ、さんざ呑んだ呑んだ。風呂はいって寝ちまえ寝ちまえ〜。
って、ざぶんと湯船に飛び込んだ瞬間、これまで皆目検討がつかなかった謎が、瞬時に解けてしまったそうです。
彼曰く、それは数千ピースもあるジグソー・パズルを目の前にして途方にくれていたら、ある瞬間、手元にあるたったひとつのピースがヒントになって全てのパーツが瞬く間に組み上げられて行ったかのようだ、と。偉そうに語りやがりました。
眉唾でしょ? ミュージシャン特有の大法螺。これがアルキメデスなら、「eureka!(=我発見せり)」って叫んで真っ裸でシチリアの街に飛び出して行くところです。
でもね、このヨタ話(←って決めつけてますけど)の話の肝は、ネタがギル・エヴァンス(Gil Evans)だってこと。彼の音楽には、そんな事を信じさせる音楽のマジックがあるんです。
そうですよね? Y田M美さん!
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2005年08月29日
『アウト・オブ・ザ・クール』 by ギル・エヴァンス (OUT OF THE COOL by THE GIL EVANS ORCHESTRA ) 前篇
今月はふふふ、エヴァンス(Evans)。
エヴァンスならばビル(Bill)という声もおありでしょうが、今回はギル(Gil)の方。いずれそのうち、ビル(Bill)も登場する機会があるでしょう。勿論、ビル(Bill)といったら、ピアニストの方。ギル(Gil)つながりで言えばサックス・プレイヤーの方なんだろうけれどもねぇ〜。
ところで、今回の主人公ギル・エヴァンス(Gil Evans)ってどの程度の知名度があるんでしょうか? 勿論ジャズ・ファンは知って入るだろうけれども。例えば、このブログでよくお世話になっているウィキペディアでは、ビル(Bill)はいるけれども、ギル(Gil)はいません[ちなみにビル(Bill)はここにいます]。
なので、非常におおざっぱな説明をまずはここでしましょう。
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2005年07月30日
『エラ・アンド・ルイ (Ella and Louis)』
前回がモノクロ写真のバスト・ショットだったから、今回はカラーの集合写真をフィーチャーした作品にしようと思い立ったものの、さすがに『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』を描く気力も知力も体力も集中力も技術力もないから、今回はこの作品にしました(二人ならば大丈夫だろうって!?)。
エラ・フィッツジェラルド(Ella Fitzgerald)とルイ・アームストロング(Louis Armstrong)のデュエット・アルバム、その名も『エラ・アンド・ルイ(Ella and Louis)』。
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