2006年05月28日
『スティーブン・スティルス マナサス 』 by スティーブン・スティルス マナサス(STEPHEN STILLS MANASSAS)
このバンドを知ったのは、ある映像作品の発売発表記者会見での視聴会での事。60年代〜70年代の伝説的なロック番組『BEAT-CLUB』の復刻。しかもレーザー・ディスクでの復刻っていうから、これもまた随分昔々の話であります。
VJはピーター・バラカンで、復刻発売される演奏の中から、チョイスして観せてくれたものの中のひとつがこのバンドっていう訳です。ジェイミー・ミューア(Jamie Muir)在籍時のキング・クリムゾン(King Crimson)による「太陽と戦慄 パート1(Larks' Tongues in Aspic part one)」のスタジオ・ライブとか、第二期ジェフ・べック・グループ(Jeff Beck Group II)による「デフィニットリー・メイビー(Definitely Maybe)」等、えぇっこんな映像アリなの?てな貴重な演奏に混じっての紹介の中での登場だったから、凄く印象に残ったのでした。
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2006年05月25日
千夜千冊 拾遺
松岡正剛によるネット上の書評連載企画『松岡正剛の千夜千冊』が先日、第1144夜の『海上の道』( 柳田国男著)により、一応の完結をみた。
なので、前回だらだらと取り上げた第1夜から第1023夜の『ツァラトストラはかく語りき』( F.ニーチェ著)以降の読了作品と、何故か前回で漏れた作品を並べ立ててみる。
必ずしも、松岡正剛というモノ書きの良き読み手ではないし、だからと言って、前回と今回に並べ立てた作品の良き読者かと言えば、?が湧きます。でも、こうやって並べてみると、己が己を知るよすがになる、ただそれだけの理由で、いろいろと考えさせられますね?
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2006年05月06日
ボウイ、フー、ゼップ、ストーンズそしてレノンをNHK-BS2で観る
結局、今年のGWは何をしていたかというと、毎晩NHK-BS2でやっていた「ロック映画」を観てました。
先ずは、そのラインアップを掲載します。
ものづくし(click in the world!) 29.:「ロック映画」
●05.01. デヴィッド・ボウイ(David Bowie)
『ジギー・スターダスト(ZIGGY STARDUST AND THE SPIDERS FROM MARS)』
1973年作品 D.A.ペネベイカー(D.A. Pennebaker)監督作品
1973年7月にロンドン、ハマー・スミス・オデオン(現ハマースミス・アポロ)にて行なわれたライブ。映画『ベルベット・ゴールドマイン』のモデルとなった。
●05.02. ザ・フー(the who)
『キッズ・アー・オールライト(The Kids Are Alright)』
1979年作品 ジェフ・スタイン(Jeff Stein)監督作品
1979年に制作された本作品は、モンタレ−ポップフェス、ウッドストック、そしてオリジナルメンバーによる最期のライブ等を収めるドキュメンタリー。
●05.03. レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)
『レッド・ツェッペリン/狂熱のライブ(The Song Remains The Same)』
1976年作品 ピーター・クリフトン、ジョー・マソット( Peter Clifton、Joe Massot)監督作品
1973年のマジソン・スクエア・ガーデンでのライブを中心に。
●05.04. ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)
『レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザー(Let's Spend The Night Together)』
1982年作品 ハル・アシュビー(Hal Ashby)監督作品
ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)の1982年に行われた全米ツアーの模様を、20台以上のカメラを使い、余すところなく収録した記録映画。
●05.06. ジョン・レノン(John Lennon)
『イマジン ジョン・レノン(Imagine:John Lennon)』
1988年作品 アンドリュー・ソルト(Andrew Solt)監督作品
不遇の少年時代からビートルズ(The Beatles)結成から解散、そしてあの衝撃の死。200時間におよぶ秘蔵フィルムをもとに追う、ドキュメンタリー。
ラインアップ観るだけで、30代後半、40代から50代にかけてのロック親爺(紙ジャケ限定再発CDを嬉々として大人買しちゃうような)を当て込んだもの。しかも御丁寧にそんな親爺達が家族奉公にいそしまなければならないこどもの日を避けての放送です。
それに素直に対応して、毎晩観続けた己もなんだかなぁ〜ですけれどもね。
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2006年04月26日
『ファイヴ・ライヴ ヤードバーズ』 by ヤードバーズ(Five Live Yardbirds by Yardbirds)
所謂三大ギタリストを輩出したヤードバーズ(Yardbirds)のファースト・アルバムにしてマーキー・クラブ(the Marquee Club)でのライブ・レコーディング・アルバム(当時の雰囲気をプンプン漂わせた言い廻しをすれば実況録音盤)。
ギタリストは勿論、エリック・クラプトン(Eric Clapton)です。
註:一応、ちゃんと説明しておくと、三大ギタリストとは、本作参加のエリック・クラプトン(Eric Clapton)、ジェフ・ベック(Jeff Beck)、そしてジミー・ペイジ(Jimmy Page)の三人。この三人があい前後して参加したバンドが今回の主役、ヤードバーズ(Yardbirds)なんです。
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2006年03月30日
『スラップ・ハッピー』 by スラップ・ハッピー(Slapp Happy by Slapp Happy)
一介の中古レコード店から全世界を網羅するレコードショップ・チェーンと巨大レコード・レーベルを起こしてワールドワイドな成功を手中にしたかと思ったとたんに航空業界に参入し、今やその肩書はナイト(Knight)の称号をもつ冒険家で..という根っからのヒッピー根性を相変わらず大爆発させているのが、Virgin Groupのサー・リチャード・ブランソン(Sir. Richard Branson)。その彼のそもそもの出発点となったレコード・レーベル、ヴァージン(Virgin Label)の創世記を語る作品である。
レーベルの最初期に大ヒットを記録したのが、映画『エクソシスト(THE EXORCIST)』に起用されたマイク・オールドフィールド(Mike Oldfield)のアルバム『チューブラー・ベルズ(Tubular Bells)』(1973年発表)なのだけれども、最初のシングル・ヒットはここで紹介する スラップ・ハッピー(Slapp Happy)の本作からのシングル・カット曲「カサブランカ・ムーン(Casablanca Moon)」。
タンゴ(tango)のリズムに哀愁のヴァイオリンが奏でる調べ、コケティッシュな女性ヴォーカルをフィーチュアしたその曲は、1970年代前半にはプログレッシブ・ロック(progressive rock)を、その後半にはパンク(punk)を、1980年代にはニュー・ウェイヴ(new wave)をと、時代時代の最先鋭のアーティスト/作品を送りだした同レーベルとは思えない程の、ノスタルジックでアナクロニズムに満ちた、良質なポップ作品である。
但し、それはあくまでも観た目に限っての話。
1974年発表年当時のヴァージン(Virgin Label)レーベルロゴ(図版:左イラスト及びデザインはロジャー・ディーン / Roger Dean)と、現在のヴァージン(Virgin Label)レーベルロゴ(図版:右)。
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2006年03月05日
洋服バトン
某SNSの丸義さんから廻って来ました。
取急ぎ、ここでは設問を先に例示しましょう。
Q.01・最近のお気に入りコーディネートをどうぞ
Q.02・好きなブランドを3つ厳選して答えてください
Q.03・よく読むファッション雑誌は何ですか?
Q.04・買い物はどこの町に行くことが多いですか?
Q.05・買い物は一人で行く派?それとも友達と行く派?
Q.06・今まで買った中で、一番高価な洋服(または小物)は?
Q.07・最近のお気に入りアイテムを紹介してください
Q.08・好きな色の組み合わせは?
Q.09・おしゃれに目覚めたのは何歳のとき?
Q.10・振り返りたくない過去の自分の服装を告白してください。
Q.11・お金がないとき、食事代と服代どちらを削る?
Q.12・好きな異性のファッションは?
Q.13・今狙ってる服は?
Q.14・服選びのポイントは?
Q.15・お疲れ様でした。5人のおしゃれさんに、このバトンを回そう。
以下、解答しましたが、当初の設問の趣旨をぶっとばしてかなり暴走しています。また、最近、出会う人間がかなり限られているので、手抜きしまくってる事を事前に申し伝えておきます。
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2006年02月27日
『恋の自己顕示欲(プロパガンダ)』 by スパークス(PROPAGANDA by SPARKS)
1980年代の時代閉息感に満ちているが故に、新しい音楽やカルチャーを胎動させた西ベルリンの事を書く前に、1970年代 ロンドンのゴージャスなポップカルチャーを演出した音楽作品の事を書く(だから、西ベルリンは宿題とさせて頂きます)。
先ずは、いつもの様に、奇妙なジャケットの話から。
猿轡を噛まされ手足を縛られた男が二人、モーターボートに投げ込まれていずこかへ連れ去られる...という、全くもって不可解極まりないセンスを大爆発させているのが、本編の主人公、スパークス(SPARKS)である。そして、正に誘拐?されつつあるジャケットの二人、これがその中心人物、というよりもほぼ等号で結ばれるのがメイル兄弟。下の写真、左側が弟のラッセル・メイル(Russell Mael)、右側が兄のロン・メイル(Ron Mael)である。
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2006年02月26日
『トゥーランドット(誰も寝てはならぬ)』 by ケン・ラッセル
もともとは10人の映像作家によるオムニバス映画『アリア』に提供した短編。
この映画は、各々が有名無名のオペラ作品の中から己の嗜好でアリア(=独唱曲)を選曲。それを自身の自由な解釈で映像化するというのが企画趣旨です。
原曲のモチーフや歌詞を忠実に映像化する作家もあれば、現代劇にシニカルにシュミレートする作家もあれば、全く独自の世界観を提示するための動機として起用する作家もあれば、単なるバックグラウンドの音響としてのみの使用に留まる作家もあるという正に十人十色の作風が揃った。結果、個々の作家のサンプル作品としても、各々の「映像と音楽とのポジショニング」を図る事もできるという作品。また、作品を観る側にとっても、その映像観や音楽観の試金石となる事受けあいの好企画。1987年の作品。
我がケン・ラッセル(Ken Russell)は、プッチーニの遺作『トゥーランドット』から「誰も寝てはならぬ」をフィーチャーする。
自動車事故で生死の境を幽行する女性が体験する臨死体験を、幻想的に、ケン・ラッセル(Ken Russell)ならではのキッチュで禍々しき美意識で描く。彼女が夢幻の地を旅している間、一昼夜に渡る蘇生回復手術が施されて、彼女自身も医療スタッフも”誰も寝てはならぬ”というのが、このアリアがフィーチュアされた由。
トリノオリンピックのフィギュアスケート女子フリーで荒川静香が、この曲を使用したので、久しぶりに観たくなりました。
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2006年02月12日
映画バトン
取急ぎ、ここでは設問を先に例示しましょう。
1.PCもしくは本棚に入っている『映画』
2.今、妄想している『映画』は?
3.最初に出会った『映画』は?
4.思い入れのある『映画』は?
5.次に回す人。
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2006年01月29日
『ファーストボーン・イズ・デッド』 by ニック・ケイヴ & ザ・バッド・シーズ(THE FIRSTBORN IS DEAD by NICK CAVE & THE BAD SEEDS)
「女の唄なんか歌ってたまるもんか」と内心で思いながらも、結局はライブの最終曲として”女の唄”すなわち、「From Her To Eternity(タイトル自体は邦題『地上(ここ)より永遠(とわ)に』として知られている映画『From Here To Eternity』のパロディ)」を歌わざるをえない男、それがこの男、ニック・ケイヴ(NICK CAVE)である。
と、言うのは、真実かどうか、俺は知らない。
これは、地上に舞い降りた堕天使と、職を失った地上の天使=空中ブランコ乗りが出会う奇跡を描いた映画、その映画のクライマックス・シーンで演じたニック・ケイヴ(NICK CAVE)の役回りなのだから。
ちなみに、その映画、『ベルリン・天使の詩(ヴィム・ベンダース/Wim Wenders監督作品)』と言う。
しかし、ニック・ケイヴ(NICK CAVE)と彼が率いるバンド、ザ・バッド・シーズ(THE BAD SEEDS)は、それだけの役回りで出演しているのではない。映画の舞台装置である西ベルリンを象徴するサウンドとして、彼等と彼等の周囲のアーティスト達の音楽が随所に使用されているのだ。
と、いうよりも西ベルリンが生み出した「うた」と「音楽」が彼等なのだ。
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2006年01月14日
『エルビス・オン・ステージ』をNHK-BS2で観る
様々な音楽的な冒険の時代であった1960年代にあって、時代に取り残された元アイドルのイメージの強かったキングことエルビス・プレスリー( Elvis Presley)が、アイドルからアーティストへの脱皮に成功する、その端緒となった1970年の作品『エルヴィス・オン・ステージ』を観る。
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2006年01月06日
『新選組!! 土方歳三 最期の日』を観て
舞台は箱館 五稜郭。
明治新政府=官軍=薩長軍の総攻撃前夜。
土方歳三(山本耕史)、榎本武揚(片岡愛之助)、大鳥圭介(吹越満)。
この三人の男達が激しく対立する物語として『新選組!! 土方歳三 最期の日』を観てみる。
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2006年01月02日
『プレゼンス』 by レッド・ツェッペリン(PRESENCE by LED ZEPPELIN) III
例えば、いくつかの古典的なミステリは、まさしく主役の不在そのものが物語を牽引していきます。犯罪者であると同時に物語の探偵役をも引き受ける、M.ルブラン(Maurice Leblanc)の「アルセーヌ・リュパン(Arsene Lupin)・シリーズ」や、ミステリの常道をぎりぎりのところで踏みとどまっているA.クリスティー(Agatha Christie)の諸作品(例:『そして誰もいなくなった』)等を挙げておきましょう。
いや、そんな具体的な作品や作者を挙げなくても、古典的な本格派ミステリの常道、「犯人はこの中にいる!」という名探偵の台詞を思い出せば、それでよいのかもしれません。
はたして、解決篇として書かれた(筈の)本稿、ものの見事に大団円とあいなりますでしょうか?
ものづくし(click in the world!) 19. -III:
ヒプノシスの観た「プレゼンス」
(アートワーク・オブ・ヒプノシスでのジャケット制作スタッフクレジットより)
THE WORK OF HIPGNOSIS 'WALK AWAY RENE'
アートワーク・オブ・ヒプノシス
ヒプノシス &ジョージ・ハーディ(GEORGE HARDIE) 編著
奥田佑士 訳
宝島社
レッド・ツェッペリン
<プレゼンスPRESENCE>
1976年
スワンソング・レコード
ダブルジャケット
ハッセルブラッド 500C + 50mmレンズ
エクタクローム
フラッシュ撮影
背景はアールズ・コート・ボート・ショウ
ダイトランスファーによるヌキ合わせ
レタッチ:リチャード(RICHARD MANNING)
写真:ポー(オーブレー・パウエル:AUBREY POWELL)、ピーター(PETER CRISTPHERSON)
物体のデザインとグラフィック:ジョージ(GEORGE HARDIE)
ジャケット・デザイン:ヒプノシス、ジョージ・ハーディ(GEORGE HARDIE)
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2005年12月28日
動物が実る植物(inspired by 『また ぶたのたね』 by 佐々木マキ)
佐々木マキの新作、絵本『また ぶたのたね』(絵本館)にはタイトル・ロール?の豚の生る木が登場するが、澁澤龍彦に薫陶を受けた人間ならば、否が応でも思い出さざるを得ないのが、「スキタイの羊」や「マンドラゴラ」や「ワクワクの木」だろう。つまりは、植物から誕生する動物、もしくは動物を果実とする植物の事である。
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2005年12月16日
『プレゼンス』 by レッド・ツェッペリン(PRESENCE by LED ZEPPELIN) II
主役の不在(=absence)もしくは非在(=non-resident)によって、物語が如実に語られるというのはよくある構造です。しかも、その物語全体を牽引する大きな力を発揮するのが、その不在/非在(=absence/non-resident)たる主役であるというのも、また、多くの物語の構造をなしています。
また、それは必ずしも物語=フィクションの中だけの話ではなくて、わたしたちの実生活にも多々観られる現象です。
深夜、東京都心の上空を滑空してみれば、その中心を大きな闇が支配しているとかね?
だから、このアルバム・ジャケットが、画面中央にぽつねんとそこにあるその存在(=presence)によって、家族団欒の光景に一種異様な緊張を醸し出しているというのは、特別の操作や技術ではない、という事を押さえておいて下さい。
ものづくし(click in the world!) 19. -II:
ヒプノシスの観た「プレゼンス」
(アートワーク・オブ・ヒプノシスでのジャケット制作スタッフクレジットより)
THE WORK OF HIPGNOSIS 'WALK AWAY RENE'
アートワーク・オブ・ヒプノシス
ヒプノシス &ジョージ・ハーディ(GEORGE HARDIE) 編著
奥田佑士 訳
宝島社
レッド・ツェッペリン
<プレゼンスPRESENCE>
1976年
スワンソング・レコード
ダブルジャケット
ハッセルブラッド 500C + 50mmレンズ
エクタクローム
フラッシュ撮影
背景はアールズ・コート・ボート・ショウ
ダイトランスファーによるヌキ合わせ
レタッチ:リチャード(RICHARD MANNING)
写真:ポー(オーブレー・パウエル:AUBREY POWELL)、ピーター(PETER CRISTPHERSON)
物体のデザインとグラフィック:ジョージ(GEORGE HARDIE)
ジャケット・デザイン:ヒプノシス、ジョージ・ハーディ(GEORGE HARDIE)
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2005年11月30日
『プレゼンス』 by レッド・ツェッペリン(PRESENCE by LED ZEPPELIN)
まずは、この奇妙なアルバム・ジャケットの話から。
デザインを担当したのは、かのヒプノシス(HIPGNOSIS)。
そのデザイン・コンセプトや制作過程などは、今や絶版になって入手困難となっている『アートワーク・オブ・ヒプノシス(原題:THE WORK OF HIPGNOSIS 'WALK AWAYRENE')』で、ヒプノシス(HIPGNOSIS)自らが語ってる。
イギリスのどこか、波止場が見はらせるレストランの様な場所で、英国中産階級を代表する様な家族4人が白いテーブルの上で囲んでいるのは、美味しそうなディナーではなくて、得体の知れない黒いオブジェ。
ジャケットを裏返すと似た様な光景が眼に飛び込んでくる。
出来の悪い男子生徒と彼を心配げに佇む幼馴染みの様な少女(ものの見事なブロンドの縦ロール)と、その男子生徒を慈しむかの様な中年の女性教師、その三人が囲んでいる教壇のテーブルにはやはり、漆黒の謎のオブジェ。
そしてさらにダブル・ジャケットを開くと...。
50年代〜60年代を思わせるノスタルジックな光景(つまりは過去:past)に、未来(=future)的なイメーの異物がいずれも存在(=presence)する。
例えて言えば映画『2001年宇宙の旅』の愛すべき狂言廻し、モノリスの様なイメージがそこにある。
しかも、ヒプノシス(HIPGNOSIS)自身の解説に寄れば、それは存在(=presence)と名付けられたオブジェが実は不在(=absence)の象徴でもあるという暗喩でもあるそうだ。
だがしかし、この黒い物体は過去(=past)と未来(=future)を斬り結ぶ現在(=present)と誤読する事もまた可能なのだ。
と、ちょっと某評論家の論調を真似てみたところで、本論はちょいと昔話、つまり過去(=past)の話から始まります。
ものづくし(click in the world!) 19.:
ヒプノシスの観た「プレゼンス」
(アートワーク・オブ・ヒプノシスでのジャケット制作スタッフクレジットより)
THE WORK OF HIPGNOSIS 'WALK AWAY RENE'
アートワーク・オブ・ヒプノシス
ヒプノシス &ジョージ・ハーディ(GEORGE HARDIE) 編著
奥田佑士 訳
宝島社
レッド・ツェッペリン
<プレゼンスPRESENCE>
1976年
スワンソング・レコード
ダブルジャケット
ハッセルブラッド 500C + 50mmレンズ
エクタクローム
フラッシュ撮影
背景はアールズ・コート・ボート・ショウ
ダイトランスファーによるヌキ合わせ
レタッチ:リチャード(RICHARD MANNING)
写真:ポー(オーブレー・パウエル:AUBREY POWELL)、ピーター(PETER CRISTPHERSON)
物体のデザインとグラフィック:ジョージ(GEORGE HARDIE)
ジャケット・デザイン:ヒプノシス、ジョージ・ハーディ(GEORGE HARDIE)
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2005年11月02日
『続夕陽のガンマン・地獄の決斗』をNHK-BS2で観る
監督セルジオ・レオーネ、音楽エンニオ・モリコーネ、主演クリント・イーストウッド、このゴールデントリオの三部作の最終作がこの『続・夕陽のガンマン 地獄の決斗』。
黒澤明監督作品『用心棒』を換骨奪胎した『荒野の用心棒』、ある意味イーストウッドを喰ってしまったリ−・ヴァン・クリーフの黒ずくめの賞金稼ぎの渋さがたまらない『夕陽のガンマン』、そして本作『続・夕陽のガンマン 地獄の決斗』。
(ちなみに『続・荒野の用心棒』は全然別の作品。リアルタイムで観ている筈なんだけれども当時としちゃん4才、主人公が棺桶ずるずる引き摺ってた事しか憶えていません)
観るヒトによって、どれを最高作と推すかはヒト各々だろうけれども、僕個人としてはこの作品『続・夕陽のガンマン 地獄の決斗』がいちばん。
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2005年10月25日
松竹110周年祭
松竹は創業110周年を記念して、11月19日より約1ヶ月間シネスイッチ銀座にて、『松竹110周年祭〜日本の美がここにある』と題して、厳選された松竹作品41本を順次公開する。
詳細は公式HPをご覧下さい。
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2005年10月24日
『カフェ・ブリュ』 by ザ・スタイル・カウンシル(CAFÈ BLEU by THE STYLE COUNCIL)
とっちらかったアルバム。
オリジナル・アルバム発表時の1984年にもそう思ったけれども今、あらためて久しぶりに聴き直しても、その感は拭えない。
但し、発表当時はその印象は決してプラスの評価ではなかったが、現在ではとっちらかっているが上に面白えというのが僕個人の感想となっている。
それは、この20年間の間で音楽の聴かれ方がかなり様変わりしたからではないだろうか?
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2005年10月19日
『ブリット』をNHK-BS2で観る
期待していたものと全然違った。
主演スティーヴ・マックィーン。共演にロバート・ヴォーン(『荒野の七人』や『タワーリング・インフェルノ』でも共演)とジャクリーン・ビセットっとあるんで、痛快な刑事アクションものだと思っていたら、アメリカン・ニューシネマの影を引き摺ったシリアスな渋い映画でした。
まぁ、僕がそんな独り合点をするのも無理はない、というのは、この作品、映画としての評価よりも先にその音楽からの高い評価から先に接していたからなのだ。
担当はラロ・シフリン。個人的なリアルタイムの時系列で言うと、最初に幼児小児期にTV『スパイ大作戦』、少年期に『燃えよドラゴン』と皮膚感覚で彼の音楽に馴染んでいるうちに、クロスオーバー(今で言うフュージョンの先駆け)ミュージックの立て役者という評価を経て、しばらくその存在を忘れていたら、クラブミュージックのレア・グルーブ熱の高まりで再評価されたと言う方(あ、これはあくまでも個人的な音楽体験の中での話、御本人はずっと最前線で活躍されております、『ダーティー・ハリー』とか『悪魔の棲む家』とか『おかしなおかしな石器人』とか)。
『ブリット』という作品は、そのレア・グルーヴ再評価の渦中で触れたのであります。
えっと、ジャケット観れますか? えっ、だめ。だめですか。じゃあ、現行CDのジャケットで代用しましょう。
これです。
オリジナルLPはこのマックィーンの別カットを原色のシルクスクリーン?処理してあの時代ならではのポップ感に溢れていたんですけれどもね、...えっ? なにLP大丈夫。はい、今お話ししていたのがジャケットがこちら。
LPオリジナル・ジャケット復刻版CDです。
このイメージもこの映画の先入観を本来のテイストと異なったものにねじ曲げる要因ではなかったかと思いますが如何でしょう。で、音楽そのものも今で言うクールなアシッド・ジャズ。フルートの醒めた音色を活かした抑制の利いたグルーヴが、「ク〜ッたまらん(C 中山康樹)」。
興味あるヒトは聴いてみてちょ。本稿は、ラロ・シフリンを語るべきものぢゃあないんだから。
ここまではあくまでも落語でいうところのまくら、羽織脱いで、本論に突入しましょう。
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